2018年8月10日金曜日

【写真大量】Maker Faire Tokyo 2018 みら太なまとめ

 
Maker Faire Tokyo 2018 を写真と動画で振り返りたいと思います。
例によってみら太な日々的に心動いたものを選んでおりますので、いわゆる一般的な視点とは違っているかもしれません。
  • 「ほえー これは私には無理だわ」と感心したもの
  • 発想がすばらしく、私はいつまで考えても思いつけそうにないと思うもの
  • 完成度は別として一生懸命考えた工夫と努力が見えるもの
  • お金をかけずに知恵と工夫で解決しているもの
この辺りに強く惹かれます。
「売らんかな」が前面に強調されているのはやや苦手かな。あと妙にきれいにまとまっているもの。私はひねくれているので「そりゃ金掛ければできるわな」的なものにはあまり関心が持てません。

では行きましょう。
一日目。言うまでもなくクソ暑いです。臨海線で入りましたが、国際展示場駅から国際展示場まで歩く間に倒れそうであります。


が、そこは何とか我慢して、到着。


今回の併催イベントはこれら。
まず西の二階で鉄道模型コンテスト。これは濃い。


これもなかなか。


客層が被らなそうなのがこれ。


ということで、何年か前の豆腐の時みたいに食べられるイベントがないのがやや残念です(笑


初日は40分くらい前に着いたのですが、この時間はまだ並んでいる人も50人くらいで静かなもの。例によってウェイさんはトップ集団でした(笑 毎年お疲れさまです。


開場直前。300人くらいにまで増えています。


開場。会場案内とシール、そして展示会でよく首から下げる札をもらいます。これをぶら下げていることで当日の退出/再入場が自由にできるようになります。


入場。


とりあえずスポンサーブースをちらちら見つつ、12:30より開催されるMike Senese氏の特別講演「共有することの価値(The Value of Sharing)」に参加しました。
同氏は米国の本家MAKE MAGAZINEの編集長です。


講演内容そのものは実にシンプル。Maker Faire が始まったきっかけと発展、そしてTokyoの位置づけの重要さが強調され、次いで学ぶこと、作ること、分かつことといったMakerの求めるべき姿を事例と共に述べるという啓蒙的なものでしたが、草分けというかカリスマというか、やはり本家の話には言葉以上の力があるものです。


講演を聞いたのちはひたすらブースを回ります。
まずはスポンサーブースから。

こちらオカヤマメイカースペースさんの Maker Machine 36Pro の展示。


パネルソーっぽい形状のShopBotと表現したらイメージ湧きますかね。縦型の木工用CNCマシンです。


送りねじの末端処理などをじっくり観察。実際に動かすと木の粉で大変なことになりそうなところではありますがどうなんでしょうね。


スライド部分。リニアレールとブッシュの組み合わせになっています。


毎日見ているfabross。今年はうちわ配ってましたのですかさずゲットします。


スポンサーブースは相当詳しく回りましたが、スポンサーもしっかりアピールしていますので内容は割愛します。
隣のホールに移動して、へぼコンの盛り上がりに気を惹かれつつサイエンスのブースを見て回ります。二年前のみら太な日々の出展もサイエンスのカテゴリでした。


この札を一番に撮影しないとどこのブースか分からなくなるという過去の反省から撮りましたが、いきなりピンボケ(笑 東海大学の衛星プロジェクトです。


電気推進についての発表でした。紫外LEDでプラスチックを分解し、分解生成物を噴射することで推進力を得るといった内容と聞き取りましたが、詳細はわからず。


ああ、どうしてもへぼコンが気になる。


毎度楽しみにしているのですが、MFTは特に観客が多いのでまともに見えません。


魅力的なマシンが並んでおります。
この時すでにこのトーナメントの結果発表だったのですが、一位の方の苦労と工夫のポイントを聞いても一位がどのマシンなのか分からないのがへぼコンらしいところ(笑
それにしてもみんなとっさに気の利いたコメントを言いますね。さすがであります。


お次、パウダーディスプレイ。関西大学にて研究テーマとして進められているものの発表でした。


モノはこれ。
MDFで組んだボディの下にはXYステージとキャリッジに乗ったアクチュエータとしてのボイスコイルがあり、その上に写真にあるようなシートの上に撒かれた二種類の粉体(と、オレンジ色のトカゲ二匹)が乗っています。


下部の構造。
ボイスコイルが振動する(正弦波とのこと)とシート上の粉体が比重の違いによって上下が入れ替わるというものです。


原理的には位置決めと視覚的な状態変化を作り出せますのでフレームレートを置いとけばディスプレイを作ることはできます。現状では意味の分かる描写をするには畳くらいの大きさが必要だと思いますが。
課題は描画したものをいかに消すかでしょうね。現状二種類の粉体は不可逆な反転ですので消すこと、次のフレームを描画することができません。
一方の粒子に磁性体を用い、磁力を使って反転状態から復帰するなどの方法を議論しました。
モノの完成度としてはまだまだと思いますが、原理的にはブリジストン社が手掛けていた電子粉粒体ディスプレイに近いものがあります。がんばって研究続けてほしいと思います。


周期運動の方。常連さんですね。


今年はまた面白い展示でした。写真では全くわかりません(笑


全景。


ポイントはこれ。丸い台座から上が50Hzで振動しており、それをストロボライトが照らしています。のでストロボライトの点滅周期によって実に面白い見え方をします。
例えば50Hzで振動するオブジェを50Hz周期で点滅するLEDで照らすとオブジェは同じところに止まって動いていないように見えます。オブジェは1/50秒ごとに同じ位置に戻ってきます。そしてその位置にあるときだけLEDが照らしますので私たちの目に見えます。
ということで止まって見えます。
スマホでヘリコプター撮った時にシャッタースピードに同期してローターが止まっているように見える動画がYoutubeに上がっていますが、あれと同じです。


真骨頂はLEDの点滅周期を任意に変更した時です。50Hzに対して微妙にずらすと振動と点滅周期のうなり成分がオブジェの独特の動きとなって見えます。
動画撮ってみましたが果たしてわかりますでしょうか。
オブジェの振動、LEDの点滅に加えて私のカメラのシャッタースピードの周期3要素間での干渉なのでわけがわからんかもしれません(笑


お次。これはシンプルなアイデアながら非常に面白いです。


まずは動画を見ていただきましょう。


通常はレーザがスキャンされているバーコードリーダーのスキャンを止め、人間が持ってレーザを手動操作することでスキャンを行うというものです。そしてそのスキャン対象が紙に書かれた濃淡模様なのです。この濃淡は再生される音の振幅波形をトナー濃度に置き換えたものと思われます。で、これをスキャンすると濃淡情報がAD変換で電圧振幅になって、それを増幅して再生するわけです。


おもしろいですね。やっていることはエジソンの蓄音機と同じ、カセットテープなどに使われている磁気記録と同じですが、ここにバーコードリーダーを持ってくるというのが面白いです。
音の波形を濃淡に変換するだけですから、音だろうが声だろうがなんでも印刷できます。
ゆっくりスキャンすれば低く、早くなぞれば高く、逆からなぞれば逆再生と様々遊べます。

そしてこちらはレーザをスキャンした場合。


この場合はスキャンスピードは変更できず、さらに繰り返しスキャンが行われますのでまた違った効果となります。より楽器的という感じです。面白い。


彼らはステージライブも行いました。もうこれは新しい形の音楽だと思います。


ちなみにメロディを奏でているのはやはり同じ原理のバーコードリーダーで、これは回転するファンの線速度を読み取ることによって音程を作っているものと思われます。外周ほど線速度が上がりますので中心からの距離をコントロールすることで音程を作っているのだろうと。ここもちゃんと質問して理解しとけばよかった。

これは話を聞いていないのですが、非常に美しい展示をしていたのでつい。


ボトルビオトープ、ボトルアクアリウムといった呼ばれ方をするようですね。


美しいです。





お次。Cabot。


最近わりと使われるようになってきたけどまだ珍しくて知名度が低い打楽器「カホン」(cajon) の自動演奏機というかドラムマシンというか、そういったものです。


一見ただの箱に見えますが、ちゃんと考えられた楽器です。叩く場所によって驚くほど違った音色が出せますので、一台(一箱?)でドラムセット並みの活躍をします。インドのタブラトゥーラみたいな楽器です。
これについては特に何がというものですが、友人がカホン持っているものでつい目が行きました(笑
動いているところをどうぞ。軽快です。


お次も楽器シリーズ。わりかし真剣に遊んでいるので私的にツボでした。


これを見ていただければすべてがお分かりいただけるでしょう。


今年の会場内で圧巻だったのはこれで異論なしでしょう。


でかすぎ。


ワンフェスで見たガルパンのやつより一回りでかい感じです。


しかもこれ、エンジン積んでいて自走できます。


がたいはでかいですが、フレーム主体なので苦労なく走るとのこと。実際本体は手で由良sるほどの重量感と可動部のスムースさです。


履帯の前輪には両輪にディスクブレーキが取り付けられており、


ドライブシャフトの回転はディファレンシャルギアで分割されています。
これにより、片方どちらかのブレーキをかけることによりブレーキ掛けた側に曲がることができるようになっています。なるほど。



近くではチビさんたちが超小型ホバークラフトに乗せてもらって大はしゃぎでした。


お次、みなさんご存知石華工匠さんのブース。ビスマス一筋の方ですね。



今回はなんとデモが行われていました。


会場は消防法によって火気の取り扱いが厳しく制限されているためデモも一苦労のようでした。


IHヒーターを使って加熱しているのですが、ヒーターの出力が直火に対して弱いのと、そもそも加熱している対象が金属塊ですのでIHヒータの安全装置をだます戦いでもあるようです。


ということで、簡単にはこんなきれいなものはできなかったようですが、めったに目にすることができない溶融した金属は十分に魅力的で、デモの度に人だかりが出来ていました。


動画をいくつか。




お次、東工大ロボット技術研究会のソレノイドケイ。


とりあえず動いているところから。



ロータリーエンジンのようなハーモニックドライブのようなおもしろいメカニズムです。


お次、個人的に非常に気に入っており、開発を見守っているHapbeatです。昨年のMFTで非常に気に入ったものです。


詳細はこちらをご覧ください。
何ともうすぐ発売できるらしいです。発売されたらぜひ買ってみたいと思っています。
hapbeatの面白さは体験しないとわかりません。文章では表現不可能です。人を選ぶところがあるかもしれませんが、私は一発で虜になりました。早く手に入れたいです。


一日目はここで時間切れでした。まだ1/4くらい。会場の右上のあたりしか見てないです。
これはまずいと思いながら一旦会場を離れました。
ちなみに、ブースがある展示会場はビッグサイトの西館1Fをすべて使っており、さらに「コ」の字型をした会場が囲むロビーでもこの通りの様々なイベントが開かれているのです。残念ながらこちらのイベントには全く足を踏み入れることができませんでした。


では二日目です。
前日の反省からとにかく見てしまうことを目的に一日目に全く立ち入ることができなかったエレクトロニクスからスタートします。

まずこちら。
あんまり、つかほとんど関連性の感じられない二つの展示なんですが、これがどっちも面白かったです。


柿ピーを柿の種とピーナツに分離する装置(笑
いつかの画像認識を使ったキュウリ分別の二番煎じかと思いきや、こちらはシンプルに色で分別です。柿ピー分離のためにディープラーニングなんて無駄な力が入ったのも好きではありますが、どちらかというとこういった目的を達するに必要にして十分というアプローチの方が賢くて好きなみら太な日々であります。


色センシングして柿の種とピーナツを分離するだけやん、と言ってしまうとおしまいなわけですが、そんなこと言うのはきっとモノを最後まで作ったことがない人なのです。
単純そうな作業も実際にシステム(笑)を完成させるには熟考と工夫が必要なのです。
ということで作りはなかなかに考えられています。
動画で。


右のサーボでピーナツを弾き、左のサーボで柿の種を弾く。もし弾きのタイミングが合わず、落とし損ねてももう一週回ってきて再度テストされるという工夫が。また上部のホッパーには振動モータが取り付けられており、絶妙なタイミングで試料(笑)が投入されます。分離の精度もほぼ完ぺきでした。素晴らしい。


お隣はよくアメリカの高校の寮に置いてあるようなこのゲームを使ったもの。


上手くゴールが決まるとゴールシーンの再現ビデオが流れます。スローモーションもあります。もちろん歓声付き(笑
ちょっとした動画もスローモーションと歓声というエフェクトの付加で結構感動的なシーンに仕立て上げられます。無理やり(笑


こんなペースで文章入れていてはいつになっても終わらないのでスピード上げていきます。
毎度おなじみ日々ほげほげ研究所さんです。遠くから見ると卓上そうめん流しに見えるのですぐわかります(笑


今回の進歩は励磁しているコイル位置がわかるLEDの追加でした。発展しております。
そろそろトラック内のスパゲティを整理する方向で発展させてもよいのではないかと思いつつ、それは口に出さずにスムースなリニアモーターカーの動きをしばし凝視します。


動画で。


プレート取り忘れました。壁サークル(笑)の一つ。


これ食べられるんだぜ。



どこかの有名ガジェット系サイトで取り上げられていたような気がするので、ここは写真のみで。


ガチ勢(笑
超音波風速風向計の展示です。


太陽電池パネルの右上に見える塩ビのキャップみたいな部分の中がセンサです。


丁寧な説明をいただき原理をようやく理解しました。
簡単には、超音波アクチュエータとマイクを対向させたペアを直交方向に二組配置し、アクチュエータからの信号がマイクに到達するまでの時間から直交方向それぞれの音速を測定し、それをベクトル合成することで風向きと風速を同時に知るというものでした。


測定するところだけでなく、サーバにあげて可視化するとこまできっちり作り込まれています。技術系のおじ様方が本気で趣味に打ち込んだという感じであります。


今回のMFTで非常に気に入ったものの一つ。
おそらく多くの方の賛同は得られないかもしれません。が、みら太な日々的には絶賛であります。
まずタイトル見てもなんだかわかりません(笑 サバゲーはわかるとして、ドミネーションといわれても頭に浮かぶのはドミネータドミナントです。何のことやらよくわかりません。


展示はコレ。わからないでしょ。
前垂れに這う緑がかろうじてサバげーの一端を感じさせなくもないです。


モノはコレ。
何なのかというと、サバゲー内に陣取り合戦というか拠点確保の要素を加えるためのツールキットです。よくよく聞くと、サバゲーが面白くなりそうなことはもとよりほかにもいろいろ発展させられそうな気がするのです。
写真左の親機、真ん中の缶詰みたいな子機(LEDが緑に光っており、缶上部のOLEDディスプレイのバーが緑になっているのに注目)、そしてその右に散らばる緑色のタグ。そして状況を集約し見える化する通信系で構成されています。


こちらの写真には赤色のタグと赤く光る子機。


イングレスをご存知のかたであればここでピンときたかもです。
そう、陣(子機)の検知範囲にタグが近づくとその陣地はその色のものになるのです。
秀逸なのは占拠のやり方、陣地の色が反転する(奪還する)ためには自身の色のタグがどの程度の時間、どの程度の数検知範囲に入っていたかで決まります。
単身で乗り込んだ場合は奪還までに時間がかかり、チームで奪還に向かうと短時間で占拠することができます。進捗状態は子機上部のOLEDのバーのゲージで表示でき、子機の周りにたくさんのタグをばらまくと一気にバーが進んで奪還が完了します。
勝利条件は終了時点で幾つの拠点を占拠しているかではなく、ゲームを通じてどれだけ長い時間幾つの拠点を占拠していたかで決まります。これも非常に生々しい。
そしてさらに、各子機(拠点)の占拠状況は900MHz帯の無線で親機に集められ、刻々変化する戦況(笑)はサーバを介して配信され下の写真のようにスマホで見ることができます。さらにさらに「戦地でいちいちスマホ見る暇なんかないぜ」「夜間にスマホ見るとか撃ってくれと言っているようなもんだぜ」という兵士のために戦況は合成音声で逐次ブロードキャストされ、ヘッドセットをつけていれば把握することができるようになっています。完璧だと思います。
サバゲーがより面白くなることはもちろんとして、サバゲー以外のもう少し一般的な(笑)用途といいますか、宝探し的な、オリエンテーリング的な使い方ができるんじゃないかと思うのです。この子機をドローンで森の中のどこかに落としてGPS情報を頼りに複数の部隊でそれを回収に行くとか、サバゲーみたいなガチではなく鬼ごっこや缶蹴り的な使い方があるような気がします。
部屋にこもってVRもいいですが、みら太な日々的にはフィールドで体を動かす機会をこういったIoT(笑)で熱いものにするというのもMakerの目指す方向の一つと思います。
発想し、実装し、使えるレベルまでもっていく技術力と完遂への情熱を称賛させていただきたいです。


お次、めっちゃおもしろく、かつめっちゃ怪しい展示(笑


低周波治療器、アブトロニック、シックスパッド(古い順に並べました)などに使われている「電気の力で強制的に筋肉動かすぜ」系の展示です。


きっちりデバイスまで作られており、トレーニングやリハビリ用のデバイスとして至ってまじめな展示なんですが、デモが怪しい(笑
ご本人の腕にパッドを張り付けてスイッチを入れると不随意に指が曲がって手を握ってしまうというデモなんですが、自分でスイッチ押して手をピクッとさせているあたり「本当かよ」と思わせる、いやもちろん本当なんですが、その感じが何とも味がありました。
茶化してすみません。
別のブースでは強制的にじゃんけんをコントロールするデモも行われていたようで、そちらはまだ筋肉コントロールの証明を伴うモノだけにこちらが余計に怪しく見えたのでした。
繰り返します。茶化してすみません。


お次、砂に書いた似顔絵~♪


MakeBlockのXYステージに棒を持たせて砂の上に似顔絵書きます。
展示のポイントは写真から似顔絵を生成する処理プロセスにもあるのですが、みら太な日々的にはメカ系に注目。
これ砂に書いた後ボンドスプレーするとか、石膏に似顔絵書いて水をスプレーして固めるとかしてレリーフ作ったらおもしろいと思います。


これもなかなかに発想が面白い展示。何を触ったかで神経衰弱をするというもの。


指にセンサをつけ、何かをさわった時の振動をアクチュエータに伝えます。


箱の中にはいろいろな凹凸パターンの板が入っています。
お分かりいただけると思いますが、結構パターンによってアクチュエータに伝わる振動が変わります。
もう一段の作り込みが必要なものと感じましたが、発想が素晴らしい。うまく発展させてほしいと思います。


これも今回のMFTのお気に入り。見た通りです。


このインパクトがすごい。


誰もが思うのではないですか?「水晶に電極付けてなんで振動するねん」と。
この展示見てもその疑問は全く解決しませんが、それ以外の何かを見つけることができるような気がしてなりません。



ちなみにこの水晶は天然のものではなくエプソントヨコム(今は宮崎エプソンに名前変わってるんですね)から入手したとのこと。その入手ルートの方に興味が惹かれますが、そこは我慢しつついくつか質問を投げかけます。
曰く、カットはコントロールしておらず、発振したやつでとりあえず時計を作った。ので発進した周波数に合わせて1秒を分周する回路を作ったとのこと。また、この水熱合成した水晶ならばどれでも発振するわけでもないそうで、目視できる欠陥がある結晶はまずダメ、それ以外のものでも要因は不明だが安定しないものがほとんどで、展示されているこの結晶が比較的安定しているとのこと。
天然水晶をカットせずに発信させる方法を何とか見つけてほしいものです。いつか晶洞の紫水晶に電極貼り付けて時計とセットになったオブジェが山梨あたりで売られるかもしれません(笑


みら太な日々が大好きな放射線系の展示。


こちらが表示器で、


こっちが検出器。
PDのガンマ線衝突断面積は非常に小さいので数で稼ぐ戦略です。
検知された位置に相当する表示器のLEDが光ります。宇宙線だけで結構な頻度で信号が検出されます。さらに線源としてのマントルも準備されており、近づけるとお祭りが見れます。表示もリアルタイムの検出だけでなく、累積、強度等々切り替えることができるという作り込みがなされています。
望ましくは飛跡を見ることですが、PD群を横切るガンマ線が同時に複数のPDと相互作用する可能性は極めて低いです。飛跡を見るためにはこのPD群を全部シンチレータに置き換える必要があります。そんなことやってたら筑波やCERNにある検出器と同じになってしまいます。もちろん予算は青天井であります。


つくると!5でお隣のブースだったTALPKEYBOARDさんにごあいさつ。



キーボード人気であります。
fusion360のショートカットキーアサインが自由に設定可能になりましたので俄然オリジナルキーボードに興味が出てきているみら太な日々であります。


ここで毎年お昼ご飯をいっしょに食べている方々からご連絡をいただきまして一息入れます。ロビー上のカフェっぽいところでロコモコなど食してしばし歓談。


さて、このままではまずいです。あまりにペースが遅い。
気に入ったブースではつい話し込んでしまうので良くないです。気がつくと20分くらいしゃべってたりします。

スピード上げて、まずこれ。


砂時計のデジタル化とはさすがIoTとか思いましたが、実態はやや(笑)違って、デジタル表示に砂(砂鉄)を使う時計でした。


砂鉄の吸着は磁力を使っていますが、電磁石ではなく、ソレノイドで駆動される永久磁石です。この辺りの工夫により消費電力が抑えられているものと思われます。
さて、表示を変更するためには磁石の配置を変更した上で砂鉄を動かさないといけませんがその時にどうするのかと聞いたところ「ひっくり返します」とのこと。
なるほどこれが砂時計かと納得した次第。


ほかにも電池が一時間程度しか持たない蛍光表示管腕時計(笑 等を展示。



音楽系もたくさん展示されておりました。


これ。がんばればキーホルダに出来そうなミニミニキーボードです。


MDFを鍵盤状に切断し。


その下にタクトスイッチ群とArduino。


タクトスイッチのプチプチ感がなかなか良いです。Arduino からMIDI機器へ信号を送ります。3音くらいのポリ発音は大丈夫のようでした。
BT載せてスマホでおと出せるようにすればどこでもセッションが出来そうです。


お次、かみそりラジオ。こういうの大好き。


回路図。


ラジオ本体。


検波部。
昔学研の科学か何かで南の島に不時着した戦闘機のパイロットが錆びた髭剃りの刃にピンを当ててゴーグルのスピーカーを使ってラジオを作って聞いていた、という話を読んだことがありますが、これはそれを実際にやっています。
酸化膜でショットキーコンタクトができることは珍しくは無いと思いますが、実際にそれをやって見せられると物理現象の不思議さを改めて認識します。
ちなみにこの酸化膜は剃刀の刃を裏から炎であぶってつけているとのこと、また酸化膜の価数は三価でも四価でもよいとのこと。
出力はクリスタルイヤホン。これも今はセラミックで出来てるそうですね。ロッシェル塩だと思ってました。その昔1N60でラジオ作ったら何をどうやってもNHKしか聞こえなかったのを思い出しました。


お次、オープンソースの球体ロボット。
みら太な日々はなぜかロボットとドローンに反応しません。自分でも不思議なんですが何度現場に身を晒してもなぜかつかまらないのです。


が、こ奴だけにはちょっとだけ反応。
こんな動きがなんとなくスイスチューリヒ工科大学のCubliを思い出させるからだと思います。

Cubliだけはいつか取り組んでみたいロボットというかメカニズムであります。


また出展プレート撮り忘れました。
分解して取り出した基板を切断してアクセサリにしようというアイデア。



基板上にシルク印刷されたメーカーのロゴがあったり、かっこええ部品が乗ってたりする部分を切り出してUVレジンでコートしてあります。


これだけで何やらGeek好みのそれっぽいアクセサリができるから不思議です。


お次、いつか作ってみたいと思っているセグメントディスプレイ。
トラック競技なんかの時にタイム表示に使われていましたが、最近はLEDが多くなってあんまり見かけなくなりました


これ。


動作しているところを動画で。かっこええのであります。


動作原理がわかるモジュール部。


詳細に説明を聞きました。瞬時に磁極を反転させて保持電流が不要というのがどういったことなのかなかなかピンと来ていません。
コイルが巻かれているところは軟磁性体で磁化せず、フリップしている板の方が磁化しているのかとも思いましたが、それだと電流を切っているときに手で反転させた板が元に戻ることが説明できません。板の保持部分にはバネ機構は無いとの説明でした。
電流の印加によって磁界が反転したとしても、板が磁化していないなら反転することはないように思われます。両方磁化しているのかもしれませんが、それだと板の磁性が徐々に弱くなっていずれ動かなくなって行くように思われます。残念なことに展示している方々も原理を詳細に把握していらっしゃらずでした。
どなたかご存知でしたら教えてくださいませ。


お次、インスタントでハンコを作っています。
これも先ほどの砂の上の似顔絵と同じように、カメラでキャプチャした人の顔を画像処理しハンコ用のベタ絵にするというプロセスと、そのデータを元にその場で半導体レーザ加工機でハンコを加工するというモノつくりのプロセスの合体デモでした。


が、まことにまことに申し訳ないことに、私が興味を持ったのは、半導体レーザ加工機の排気に接続されていたこの湿式脱臭機(笑


市販の既製品の構造をヒントにアクリル板を切って自作されたとのこと。
この先に小型の掃除機が接続されており、結構な勢いで排気の洗浄が行われていました。
印象としてはもう少し流量を落とした方がいいかなという感じ。泡が大きすぎてガスと水の接触面積が少なそうであります。
実際加工のにおい(ハンコ用のゴムが焼ける臭い)は漂っていました。
が、レーザ加工機用の湿式脱臭機作製を計画しているみら太な日々といたしましては、非常に興味深い展示でした。メインの部分を全く撮影しておらず申し訳ございません。


お次。卓上アーケード風ゲーム機。


グラディウスに心惹かれるのはおいておいて、注目はレーザ加工による筐体です。
出展者様も目的はレーザ加工機の活用であって、この筐体はその応用例の一環として作成されたとのこと。珍しく出展趣旨と私の注目点が一致(笑


注目したポイントは筐体両サイドの切断木口の仕上げです。
この部分複数枚のMDFが重ねられており、最後は白いテープを貼ることで仕上げられているとのこと。
レーザ加工機で切断した板材の木口は板面に対して完全な垂直にはなりません。これはビームを絞って切断を行うというレーザ加工機の原理的な限界です。焦点前後でのビームはどうしても広がりますので、ビームウェスト近傍のいわゆる「絞られている」部分(レイリー長)は一般的な2inch焦点距離のレンズを使うCO2レーザでは1mm程度しかありません。よってたとえ2mm程度の厚さのMDFであってもその木口を垂直に切り落とすことはできないのです。


これはつまり、複数のMDFを同じサイズに切り出して重ねてもその木口はガタガタしているということを意味します。これレーザ加工でもの作りをする際は結構問題になるところです。
この展示ではそのガタガタを埋めるためにパテを使っており、


パテで埋めて面を出したところにこの化粧テープを張り付けているとのことでした。
まことに参考になる情報を得ました。ありがとうございました。


お次、MFTでほんまもんの金型を見るとは思いませんでした。


こちら。ダイセット、ダイプレートあたりまではまんま射出成型金型そのもので、コア側、キャビ側のダイのみが3DプリントされたABSで出来ています。


成形品を取り忘れたかのようなものすごい違和感のある眺めであります。


キャビ側も同じく。


この状態でも10回程度の成形には耐えるとのこと。ちゃんとした射出成型機にセットしてですよ。何だってやってみるもんだなと思いました。


お次、なんと霧箱の出展があるじゃあないですか。MFT2016で霧箱の出展を行ったみら太な日々といたしましては外すわけにはいきません。


出展の趣旨は気まぐれに発生する放射線の軌跡をカメラでとらえ、その面積を元に音を出し水琴窟のような効果を楽しもうというものです。みら太な日々のガチ霧箱とは異なるエレガントな出展であります。
霧箱は発音のツールということで既製品が使われております。


が、ポイントはこの既製品の霧箱が空冷ペルチェを使っているというところです。


構造をよくよく見せてもらいます。なるほど。
これまで散々苦労しただけに一瞥しただけで何をやろうとしているのか理解しました。
空冷ペルチェではそれほどの低温を得ることが出来ませんので、過飽和領域を大きくとるために抵抗をヒータとして使い上部空間を温める構造になっています。そしてヒータの周りにスポンジが巻かれていてそこにエタノールをしみこませるというもの。バッチでの動作になりますが、よく考えられていると思います。


残念ながら活発に軌跡が出るということはありませんでしたが、既製品の小型霧箱の現物を見たことがなかったので大変参考になりました。


お次。この手の仕込みも大好きであります。


ペンの一部が加工されていて、


こんなものが見えるようになっています。


疲れたときにぼーっと見続けてしまいそうです。


お次、今年もビシッとスーツを着込んだいしかわきょーすけ氏のペンプロッタ。


今年の出展で一つの完成を見たのではないでしょうか。


ここ数年進歩を見てきただけにこの完成度はすばらしいと思います。


描画は緻密そのもの、そして新たにMDFが筐体として採用され、これまでの基板のバラックイメージが一新、オブジェとして棚に飾りたい外見になりました。
すばらしい進歩であります。


けなげに動くプロッタたちを動画で



動作原理がよくわかるXYステージ的な機構も展示されています。余裕すら感じさせます。


ステッピングモータではなく、DCモータとスライドボリュームを使ったFB位置決め機構がコンパクトにまとまっております。素晴らしい。


トリは今江科学さんです。毎年実に興味深い展示をしていらっしゃいます。
何回か前に出展された振動するオブジェはあまりの感動に自分でも作ってしまいました。


今回は前回も展示されていた蜘蛛のオートマタの進化版。シンプルで緻密なメカで蜘蛛の動きがよく再現されています。


一体どうやってこんな複雑なものを設計するのか聞いてみましたところ「構想は頭の中の3次元、図面は二次元」とのこと。そしてパーツはこのようにアクリル板から余すところなく切り出されています。
一体どうやったらこんな思考ができるのか不思議です。私がやったら当たりまくりか引っかかりまくりになると思われます。つか間違いなくなります。


二日目は飛行機の時間もあり、16:30頃に会場を後にしました。
ロビーではまだまだイベントが続いており、子供たちの歓声が聞こえます。


ということで、今年も充実の二日間でした。
毎年あまりに暑いので大変な思いをするのですが、きっと来年も来てしまうのでしょう。


最後に買ったもの。
今年は割れてしまったマグカップの更新と、マーキーがプリントされたバッグを購入。
だんだん工房内にMAKE:関連グッズが増えていっております。