2015年5月2日土曜日

HondaJet World Tour in Japan 2015 @熊本

 
珍しく引きこもらない&GW らしいアウトドアな話です。

ミクさんのサイバーコンソールのご依頼をいただいた文月さんとのメールのやり取りの中でこのイベントをご紹介いただきました。
私は正直なとこと飛行機に特別な思いを持っているわけではありません。高度なメカニズムという点では興味がありますが、その興味は高度な工作機械への興味といったものと似たようなものです。空中を移動するという意味では飛行機よりもヘリコプターにより興味を惹かれます。ということで、このイベントは全くレーダーに引っかかっておりませんでした。
が、
  • ジェット機を近くでで見られる
  • 飛行場に入れる
  • 熊本にしばらく行ってない
  • 嫁さんの同意
等々、いろいろとポジティブな動機が重なりまして参加することに。
参加といっても
 http://www.honda.co.jp/jet/event2015/
このように抽選になっております。まあ、文月さんにお知らせいただいた直後にいそいそ申し込んだわけですが(笑

 ということで、行ってきました。


駐車場は熊本空港近くの家畜市場。受付のテント始め、HONDAジャンパーのスタッフ、警備員、等々おそらく100人体制でのお迎えであります。すごい。


駐車場はまことにのどかな阿蘇の外輪山のすそ。ひばり鳴くのどかな風景です。
都心の方はうらやましいでしょ。


駐車場は空港敷地のすぐ横といった所なのですが、そこからバスで移動します。


空港ゲートに入るので身分証明を提示した受付の後、手首に外れないバンドを巻きます。午前と午後の二回の開催だったのですが、色が違うという念の入れよう。
会場は滑走路脇にある宗城大学宇宙航空システム工学科の格納庫兼整備場といったところ。
建物に入る前には荷物検査を受けます。

で、滑走路横にはすでにHONDA JET様が。
小さいです。かわいらしい。


建屋内にはイベントステージが。
大型のモニタ四面に、PAシステム、建屋外には発電機を積んだトラックと、非常にお金がかかっております。


会場後部にはエンジンが展示されています。


機体。デモ飛行前なので10mくらいはなれたところにロープが引かれていて近づけません。


建屋の看板。でかすぎて写真に納まりません。


で、興味の中心のひとつ、エンジン。


ジェットエンジンを近くで見るのは初めてです。レシプレンジンに比べると非常にシンプルな構造です。




このあたりは始動装置とのこと。
説明員の方にいろいろいいろいろ聞きました。
曰く
  • Q:燃料は何か 
    A:ほとんど軽油みたいなもの
  • Q:軸受けは何か
    A:前側はボール、後ろはローラー。全力で油冷している。
  • Q:何回転ぐらいするのか
    A:秘密
  • Q:どうやって始動するのか
    A:エンジン下部のコンプレッサで高速タービンをぶん回す。するとエンジンの内圧が高まるのでそこに燃料入れて点火する
  • Q:タービンに高速と低速があるのか
    A:タービンは同軸で回転数の異なる組み合わせになっている。エンジン前部に見えているのは低速タービンで、排気口側のタービンと直結されており、排気の圧力で回る(自動車のターボと同じ)。これらは動力とは無関係の風車みたいなもの。内部には高速タービンがあり、これが回転することで燃焼室の圧力を高めている。
  • Q:燃焼室の圧力、圧縮比はどのくらいなのか
    A:秘密
  • Q:けちなこと言わずに教えろ。ガソリンエンジンの10:1くらいか、ディーゼル並みに高いのか
    A:ガソリンエンジンよりも高い。かなり高い。このあたりが高燃費の秘密。
  • Q:開発人員はどのくらいか
    A:秘密
  • Q:GEとの合弁のメリットは何か
    A:初期の試作はHONDAだけでやった。GEは小型エンジンを持たず、HONDAはGEが持つタービン材料周りのノウハウが魅力、といったWIN-WINの関係で........
と根掘り葉掘り聞いてきました。突っ込んだところは秘密が多かったです。
「何でもきいてくださいねぇ~」というお姉さんのアナウンスはあったんですけどね。

 ※聞いてもいいが、答えるとは言っていない


GE(ゼネラルエレクトリック)との共同開発とのこと。GEは原発や火力発電機なんか作ってますので、タービン周りには強いはずです。


天井にはホイスト。


上下の写真を繋いだくらいの天井高さです。イメージできますかね。20mくらいかな。


消火器。この上のほうに消防車に乗っているような可動式のノズルがついています。
近くで見ると、奥のでかくて赤いタンクの中に粉末消化剤が入っており、それを手前のボンベのガスで押し出す構造らしい。
消火器の写真を撮って、しばし覗き込んでいましたが、実はこのすぐ横に本部席があり、極めて怪訝な顔で観察された模様。


建屋の天井まである扉を開閉する機構。手動とかどんだけ時間がかかるんだろう。古代ローマの奴隷の世界が想像されます。


で、いよいよデモ飛行。


目の前を3回フライバイしてくれたのですが、速くて写真に撮れず。それでも全力の1/3くらいのスピード。


HONDAエアクラフトカンパニー藤野氏。


デモ飛行の後は、機体の周りを近くから見ることが出来ました。
こちらは尾翼下のエアブレーキ。これに関してもかなりのQ&Aがあったのですが、割愛(笑


エンジンをこんな所に置いたのが大きなチャレンジだったとの事。


良く見ると空力的にいろいろと細かな工夫があります。わたしには良くわかりませんが。



機首の下のところが微妙に上にカーブしています。首の喉仏のあたりといえばわかるかな。
このカーブが燃費向上に大きく効いているとのこと。
HONDA JETの機体はすべてカーボンファイバーベースなので、ジュラルミンでは出せないこんな微妙な構造が作れたとのこと。


主翼端のフラッシュライト。


前輪とその格納構造。
ここでもQ&Aがあったのですが割愛。


ということで、機体を含めた多くの面で非常に面白く、かつ勉強になった一日でした。
終了直後から雨が降り始め、日が落ちると豪雨になりました。ちょっと蒸し暑かったけどお天気的にはラッキーでした。

2 件のコメント:

  1. お楽しみ頂けたようで、何よりでしたヽ(´ー`)ノ

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    1. はい~ 楽しんできました。
      珍しいものたくさん見れて良かったです。
      ありがとうございました。

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