2016年1月30日土曜日

TechShop Tokyo に行ってきました

 
ついにオープンするTechShopの日本第一号サイト、TechShop Tokyo の見学会に行ってきました。
TechShopは米国を中心に展開するレベルの高い工作機械類を備えた会員制の工房です。
富士通がTechShopの日本展開をするという話を聞いたのは去年の一月でした。一年前ですね。
タイミングよくみら太な日々横浜基地が開設されましたので、ラッキーにも見学会に参加できることになったのです。
TechShop って何?という方は本店のこことか、訪問レポートとか情報はたくさんありますので、そちらをご参照ください。訪問レポートにあるサンフランシスコのTechShop にはみら太な日々も行ったことがあります。メンバーシップがありませんから入口までですが(笑
数年前に会社の米国ラボの連中がここを使ってプロトタイピングをしているという話を聞いて以来非常にうらやましく思っていたのです。それがついに日本にもやってきたのです。

さて、以下画像大量で見学会の様子をお届けいたします。

TechShop Tokyo は当行のど真ん中、六本木のアーク森ビルの3階に開設されます。
アーク森ビルには仕事で何度か来たことがあります。ここは特許庁に近いので多くの特許事務所が入っております。その関係で上の方の階にお邪魔したことがあるのです。
もちろん私用では初めて。


上を見上げておのぼりさん状態です。実際おのぼりさんですが。


三階のエスカレータを上がった正面はこんな感じ。


どうやらこの奥が現場のようです。


案内あり。当日参加も可能だったようです。私はwebで事前に申し込みました。
ツアーはかなりの回数行われたようですが、それでも私が参加したツアーには20名近くの方がいらっしゃいました。なんかMFTでお見かけした方がちらほら(笑


フロアマップ。右側の半分の店舗が閉鎖されてTechShopに変わったようです。


ふむふむ。ではいよいよ中へ入ります。


おおおおおおおおおおお。なんという素晴らしい環境!!


広い!!


高い!!(8mあると聞きました)


はやる気持ちを抑えつつ、まずは一角のCAD室兼セミナー室といった風情の部屋に入ります。
そこで資料を用いて一通りの説明をいただきます。
配布された資料はこちら。



以下スキャンイメージ。





こちらが4月のオープン時に使えるようになる機器類。


2月のプレオープンの時は、こちらの青枠の中の機器がつかえるとのこと。



注目の会費。これを高いとみるか、安いとみるか。それはどう使うかにかかります。使い倒すのであれば夢のように安い金額だと思いますよ。
UVプリンタや3Dプリンタのインクやフィラメント、また切削機械の刃物などの消耗品は(今回の説明では)会費の中に含まれているとのこと。材料は持ち込みですが、事前の宅配便受け取り等やっていただけるとのこと。
ほとんどの機器は使う前に有料のトレーニングを受けてライセンスを取得する必要があります。ライセンスは一度取得すれば利用期間に空白があっても失効しません。
また、日本のメンバーシップで米国のTechShopに入れるそうです。ただし、米国で機器が使えるということではありません。日本と米国では機器の構成がかなり違います。米国のTechShop は広さに任せてとんでもないマシンが置いてあります。畳サイズの鉄板が切れるプラズマカッターがあったりします。



一通りのご説明をいただいた後はお待ちかねのラボツアーです。いやショップツアーか。
機器の詳細は資料のリスト(見にくいですが)を参照してGoogle先生に聞いてください。
以下、おおよそツアーの流れに従いますが、あちこち脱線しております部分はお許しを。

まず大判ヒートプレス。シャツのアイロンプリントを一気にやれます。


カッティングプロッタ。A0楽勝な大きさです。素晴らしい。


機器は天井近くまでガラス張りになった明るい窓際に並んでおり、その後ろに作業台が並ぶといった感じです。


超大型インクジェットプリンタ。


インクはレトルトパウチみたいな袋に入って上に並んでおります。


UVプリンタ。ここに魅力を感じる機器の一つ。スマホのケースなんかに信じられないくらいきれいなプリントをすることができます。インクジェットで紫外線硬化型のインクを吹いて、定着したそばから光を当てて固めていきます。非常に強靭で美しいプリントができます。


ほぼすべての機器にコントロール用のPCが配備されています。
TechShop Tokyo はAutodesk と連携しているということで、fusion360がインストールされているとの説明でした。スクリーンセーバーにはInventorのロゴがあったので、Inventorも入っているのかもしれません。
質疑応答の様子から、ライノ(Rhinoceros)はないみたいでした。



これもFablabにはまずなさそうなもの。真空成型機です。木型さえあればブリスターパックみたいなのが簡単にできるはずです。


レーザ加工機。Speedy300が3台、400が1台とインフレ気味の配備となっております(笑
すごいですね。


ここらだけで排気工事とかとか含めて2000万円ではすんでないと思われます。


天井はこんな感じです。ダクトむき出して格好いい。
一定間隔でYAMAHAのスピーカーが相当数取り付けられています。全体を使ったワークショップ開催などを想定している感じです。
あと、圧縮エアは天井を走っており、作業台毎にスパイラルチューブが降りてきてます。下の写真の右端あたりの黄色い奴です。今はすべての先端にエアガンがついていましたが、エアツールも使えるんだと思われます。


窓から遠い側の壁面。この左奥に溶接、金属加工、木工などの部屋があり、多くの排気ダクトが伸びています。一体いくらかけたんでしょうね。妥協のない本気を感じます。すごいです。


作業台横にはツールボックス(赤)が配置されてます。これ高いんですよ。


作業台横のPC群。設計図の確認とかかな。


天井から下がる照明もまあなんといいますか妥協がない感じです。
全体的に硬派な感じの屋内にあってこの辺はデザイン系というか、意識高い感じ(笑


万力は作業台ごとに2つずつありました。まだきれいです。


窓の外。テレビ朝日の向かい側です。



これが作業台。
個人的にはきれいすぎな感じがします。どうせすぐに傷だらけになるんでしょう。


積層の天板。いわゆる「重たい板」です。


作業台の椅子。これが標準のようです。高さが簡単に変えられて使いやすそう。長時間の集中にはこの辺りの心配りも大事です。


説明に聞き入る参加の皆様、と群れから外れて写真を撮りまくる私。


これが圧縮エアのライン。


電源は天井ではなく床にあります。この口数から考えるに、この作業台上でのハンドツールなどを使った作業は想定されていない感じですね。


床面はコンクリート打ちっぱなし。表面はつるつるの安藤忠雄風(笑 幕張メッセやビックサイトの床と同じです。ビルのフロアから段差がありませんので配筋しなおしてコンクリ流してるようには思えませんが、これが化粧無しの床面なんですかね。アンカーとか打てるのかな。


こちらは塗装室。エアブラシと乾燥のためのオーブンが置いてあります。


サプライ棚。


塗装環境はここだけです。スプレーガンやリシンガンを使うような大きな塗装ブースはありません。エアブラシでぬれる程度のものなのでそんな大きなワークは想定されていないようです。


ここも排気はしっかりしております。


お次、金属加工室。

まずフライス、旋盤。


CNC。


ワイヤー加工機。この辺の機器がTechShop の真骨頂でしょう。



素晴らしい。


この辺は工業高校の実習室といった風情。




金属加工室はトレーニングを受けた人でないと入室ができません。RFIDのタグ付きカードを使って入退管理をするとの説明を受けました。


ハンドツール類も一通り。周りがあんまりすごいので、この辺がドライバーかなんかに見えます(笑


これはなんだ。ハンドシャーリングマシンかな。


あまりにも平凡に見えるボール盤。


CNC。金属加工室なんですが、ケミカルウッドがのってました。トレーニング用かな。


刃物類。


こっちはちょっと硬いもの用の感じ。


すでにいろいろとテストが進んでいることをうかがわせるものが机の下に。


もう一度ワイヤー加工機。中央部のワイヤーが見えますかね。


こちらも個人で持っていたら上級者認定されそうなバンドソーですが、ここではまったく目立ちません(笑


お次。3Dプリンタ。replicatorとafinia800 だったかな。全部で4台くらいとこちらは思いのほか小規模。全部FDMです。周りの機器類の錚々たる顔ぶれを見るとobjet のでかいやつがあってもよさそうなもんですが、これだけです。なんとなく盛るよりも削る方に力が入っている感じです。


お次、木工。


目立つのはこの木工CNC。定尺板がそのまま乗ります。




この部屋も入退管理あり。



こちらは万能木工機。丸のこ盤とカンナとリュータかな三位一体という感じで、ぱっと見どこがどうなっているのかよくわかりません。


多分ここが丸のこ。


で、ここがカンナ。


木工室の目玉はこれでしょう。


なんでも日本に数台しかないという日本製の木工機とのこと。


中にはチップソーとリュータが見えます。これらがNC動作し自在にワークを削り込んでいくとのこと。


本日の説明ではうまく呑み込めてないのですが、STLで外形を作ればその通りに(もちろん刃物が入る範囲ですが)木を削りだしてくれるといったもののようです。
こちらがサンプル。ほとんど機械任せでこれができるらしい。加工しているとこ見てみたいです。


左側から突き出している軸にワークを固定する模様。


もちろん必携です。



あとの小物ども(笑





こちらがエントランスカウンタ予定地。このカウンタを中で作っているというのがTechShop らしいところ。こんなの作るのは朝飯前の設備があるということです。



入口予定地。ずーっと上に写真があったエスカレータ登ったところの扉の反対側がここになります。



電灯もたくさんあるのでちゃんとブロック表示されています。細かいですが共用スペースを運営するには大切なところです。


放送設備。天井のスピーカー群につながっていると思われます。


お次、電子工作コーナー。


といってもハンダごてが何台か並んでいるだけです。


測定器の類は見当たりませんでしたので、いまから配備されていくのか、あるいはArduinoやRaspberryPiプラスアルファ程度の軽い作業が想定されているのかはわかりません。


窓の外。贅沢な眺めです。


ちびCNC。



このサンプルの感じから、金属へのマーキング用かな。


隣のCNC。


こちらは基板加工が想定されているようです。
つか、説明ちゃんと聞いとけよ→私


この先は布関係。


こちらは皮縫製用のミシン。強力そうです。


以降、ミシン。ミシンです。私には違いがよくわかりません。



布へのプリントを想定したインクジェットプリンタ。
大漁旗とか簡単に作れそうです。


窓からは虎ノ門ヒルズ(の先っちょだけ)が見えます。


これは私にもなんか違うというのがわかる迫力あるミシンです。


10本の針と、


10色の糸。


作るのはこれ。なるほど。


編み機。懐かしい。実家にあります。


布関係のエリアのメインはこれかな。大判のキルトを縫うときに使うミシンです。自動ではなく操縦桿を握って手動で動かします。機関銃でも撃っているような爽快な気分が味わえそうです。


ね。それっぽい。


アイロン台とアイロン。


製作途中の何物か。


お気づきでしょうか。
電子工作コーナーから布コーナーにかけては床がリノリューム張りになっています。


再び大判プリンタ。


こんなもんが一発でできます。自分でなんでもデザインして布地を作ることができるというのは魅力的ですね。
大人の事情で絶対コラボできないキャラの呉越同舟デザインなんか面白そうです。


ここが荒っぽい作業と繊細な作業のパーティングライン。


そろそろ飽きてきました。
お次、レーザ加工機。全部Trotecです。最近儲けてますねここ。UNIVERSALはほとんど見かけません。どこに行っても Trotec ばっかりです。


この辺りはよく知っているところなので説明を聞き流します(笑


電子工作と布のえりあ、電子工作の扱いの低さが(笑


afinia



いよいよ終盤。
溶接機。六本木の高層ビルの中で溶接するというのはなかなかオツなもののような気がします。


双頭グラインダ。


溶接の面と、


これはスパッタ防止のスクリーンですかね。


集塵作業台。


もう一度塗装室に入ってエアブラシを接写します。
タイプ違いがセットになって配備されているようですね。



これでツアーは終わりです。
こちらは最初に入ったCAD/セミナー室。


あとはツアーになかったところを徘徊。
こちらは布コーナーで染め付けた布を洗うための洗濯機。これも専用機というか、一般モデルではないとのこと。


許可をいただいてバックヤードっぽいとことに入ります。


おそらく材料庫になるであろう一室。


説明にあった利用者用のロッカーというのはここと思われます。


水場もちゃんとあります。


ということで、これでほんとに最後です。

ど う で す か この充実した設備。
ここで再度料金表を眺めてみましょう。


使い倒すつもりなら安い、と書いたことに賛同いただけると思います。
この立地、この設備、そして今回は見学でしたので体験はできませんでしたが、手厚いトレーニングと現場でのサポートがついてこの値段です。採算が合うのかこちらが心配になるレベルです。

ということで大きく心揺さぶられた見学会でした。

名残惜しいですが退散します。


こんなきれいなビルの一角にあの施設ですよ。汚れた作業着で迷い出ると悲鳴が上がりそうなところであります。


この扉の裏側が先ほどの受付カウンタになっています。


この後溜池山王から銀座線で秋葉原へと向かいました。


最後にもう一度  TechShop Japan のサイトはこちら
本日1/30時点では詳しい情報はありませんが、プレオープンの際にはトレーニングスケジュールなど具体的な運営にかかわる情報が開示されるそうです。

では皆さんTechShop Tokyo でお会いしましょう......になるのかな。.....じっくり考えます。

9 件のコメント:

  1. 東京は日本一大都会だけあって色々なショップがあり、地方在住の私には羨ましい限りです。

    東京に遊びに行こうにも金銭的に余裕が無いと、中々足を運べないのが現状です。

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    1. ウェイさんどうもです
      うらやましい気持ちはお察し申し上げますが、近くにあるからと言って簡単に利用できるわけでもないのがつらいところです。どういってもそれなりの利用料ですからね。むしろそこにあるのにお預けを食らっているのはもっとつらいかもです。

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  2. 初めまして。
    いつも楽しくブログをROMらせて頂いているみら太さんとニアミスしていたとは驚きです。

    ひとつお願いがあるのですが、
    http://2.bp.blogspot.com/-XDPw_Jm_DEw/VqyOr8KcouI/AAAAAAAAcls/p33_vK3hE90/s320/IMG_20160130_111551.jpg
    http://2.bp.blogspot.com/-XDPw_Jm_DEw/VqyOr8KcouI/AAAAAAAAcls/p33_vK3hE90/s1600/IMG_20160130_111551.jpg
    上記のリンクの写真ですが、一番左の黒ダウン+ジーンズの人物に衣装含めて全体にモザイクかけてもらえないでしょうか?
    これ私ですw冬はいつも同じ格好をしているのでわかる人が見たら判別されてしまいます。よろしくお願い致します。m(_,_)m

    ちなみに私は即入会申し込みしました。
    普段は1Day会員にしておいて、月4回以上集中して使うような場合は月額に切り替えて、、、といういやらしい利用形態で行くつもりです。

    目当てはdk7732HとMDX-540SとLEF20です。
    この3台が入会費ゼロ+講習費で1Dayドロップイン料金で使えるのはまさに夢の様です。本来は消耗品であるエンドミルも貸出していただけるみたいですし、、ぐひひ

    SRM-20も基板切削用にカスタマイズされていましたね。急ぎの基板製作にも使えそうです。

    ちなみに2台あるMDX-540Sのうち、赤いカバーの方は軽金属用、白いカバーの方は樹脂用と用途を分けているそうです。

    機器に合わせたフォーマットの変換やユーザーのワガママwはドリームコンサルタントが柔軟に対応してくれるらしいので、そういったところにも期待しています。

    ではTechShopTokyoでお会いしましょう!(会えるかな?^^;

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    1. 匿名さんありがとうございます。
      修正しました。これならまずわかりません.....よね

      匿名さんのことはよく覚えています。熱心にご質問していらっしゃいましたもんね。
      投稿の中でMFTで見かけた方がちらほら、と書いていますが、その中のお一方は匿名さんです。MFTじゃなかったかもですが、どこかのイベントでご一緒しております。
      ちなみにQ&Aの最初に質問したえんじ色の上着がみら太な日々の中の人です。「自前のエンドミル持ち込んでいいの?」という質問、それから「米国のメンバーシップは東京で使えるの?」あたり。

      私も狙いは匿名さんと同じあたりです。あと溶接ですかね。やってみたいというだけですが(笑

      入会は少し考えます。私の利用頻度はそれほど高くないと思われますし、横浜からはちと遠いです。
      どちらかというと法人会員を狙っております。社内の同好の士を巻き込んでうまくできないかな、と画策してみたり。

      次回お見かけしましたらこちらから声を掛けさせていただきます。その時はよろしくです。

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    2. モザイク対応ありがとうございました。m(_,_)m
      私を目撃されたのはおそらくFusion360MeetUpではないかと。
      あまり掘り下げて書くとアレですので、いずれまたお会いした時にお声を掛けさせていただきます。
      その際はよろしくお願い致します。

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  3. 大都会に、このような凄い施設が出来ているんですね!?
    写真を見ていて、ゾクゾクしました!

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    1. 池上さんどうもです。
      いや、池上さんとこの工場の方がすごいでしょ。あれに比べたらTechShopの設備はおもちゃですよ。旋盤なんか池上さんところの一番小さい奴より小さいんじゃないですか?
      でも、六本木という立地と施設のギャップは確かにすごいものがあります。FabLabとはまた一味違った硬派なものつくり感。まさに「お子様お断り」な感じがビシビシ来ます。すぐに指の一本でも落ちそうであります。

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  4. TechShop Tokyoは気になっていたのでレポートありがたいです。写真多数堪能いたしました。切削系が充実しているようで興味深いです。場所柄とのギャップがなんとも言えませんね。一度見学に行ってみたいです。

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    1. TT@北海道さんご無沙汰です。
      いつもながら冗長な雰囲気で申し訳ないです。【画像大量】【閲覧注意】あたりをつけようかとも思ったのですが(笑
      写真は撮り放題、個人を特定できない状態でならwebアップも自由、「どんどん宣伝してください」とのコメントをTechShopの方からいただきましたので、喜んで書かせていただきました。
      日本の主要な都市にも広がっていくといいんですけどね。

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