2017年1月22日日曜日

オーブントースターの分解

 
久しぶりの分解投稿であります。
横浜基地ではあまり分解を行いません。そもそも分解をするようなブツを持ち込んでいないのです。部屋も狭いし、ハードオフとかから持って帰ってくるのも大変だし。ジャンクを電車で持って帰るという作業にまだ抵抗を感じているみら太な日々であります。

そんな中、今回分解したのはオーブントースターです。こ奴は横浜基地開設の時に福岡で買って持ってきたものでしたが、いまいちパワーが不足しておりましたので、次号機にとってかわられておりました。しばらく棚に入っており、そのうちリフロー炉でも作ろうかと考えておりましたが、まだ当分先になりそうですので廃棄することにしました。
もちろん、みら太な日々では素直な廃棄は致しません。有用部品は徹底回収して役に立ってもらうのであります。

では行きます。こちらが今回の分解対象。
メーカー不詳の最大出力1200W品だったかな。パワー的にはそこそこなんですが、サーモスタットが安全側に倒れすぎというか正確ではないというか、すぐにヒーターが切れてしまうのでいまいち使い勝手が悪かったのです。


温度設定とタイマーがついています。
分解して分かったことですが、温度設定はサーモスタットの接点位置を動かすもので、ヒーター自体は全力ONかOFFをコントロールするだけでした。
ということで、サーモスタットは二つあるつまみの上の方のすぐ裏にあるということで、調理を行う窯の中の温度を測定しているわけではありません。室温によって誤差が出そうなかなり適当な作りです。


では分解していきます。ほぼ全体が板金パーツの組み合わせになっていますので、とにかく見えてるネジを外していくのみです。
まずは前扉のこのばねを外して扉を開けても中のトレイが引き出されてこないようにします。
こうすることでトレイが邪魔でドライバーが届かないネジが緩められるようになります。


次に下部の屑掃除用の蓋を開き、ヒンジ部分の針金を抜いて蓋を外します。


底部から届くネジも外せば前カバーが外れてきます。
この時点で前カバーとつながっている配線を適当にぶった切っておきます。


つまみ外します。接着剤で固められていて外しにくいですが、マイナスドライバ突っ込んで無理やりこじります。
外すと下に皿ネジが見えます。これを外せば背面のメカモジュールが外れます。


裏側。サーモスタットと、タイマーですね、小さなベルがついています。かわいい。


操作部分の裏側は空洞です。ヒーターへの配線が這っているだけ。実に簡単な構造です。


窯をばらしていきます。


背面のネジもすべて外します。


かなりばらけてきました。


ヒーターは板金の爪を曲げることで窯の内部に固定してあります。


端子を引き抜いて、爪の曲がりを元に戻し、ヒーターモジュールを引っ張り出します。


外れました。今回の分解の目標の一つがこのヒータを入手することです。
石英のガラス管の中にニクロム線のコイルが入っています。石英のガラス管なんてそうそう手に入るものではありません。青板やパイレックス(ホウケイ酸ガラス)に比べて非常に高いガラス転移温度を持っていますので、赤熱するニクロム線と直接接していてもへっちゃらです。


上下二本とも抜けました。
このトースターは使い始めて半年もしないうちに戦力外通告されましたので、内部はまだきれいです。揚げ物を加熱したりもしておりませんのでガラス管に焦げ付きなどもありません。非常にきれいです。それだけに分解にはちょいと心が痛むものがありましたが、ちゃんと有用部品を活用してやればよいのです。


ということで、板金部分はすべてばらばらになりました。適当に折りたたんで燃えないゴミに出します。本体をそのままだすのに比較すると非常にコンパクトになります。


では成果物の確認です。
ヒーター二本、10A以上流せる電源コード、ベル付きタイマー、つまみ、アルミトレイ、その他、といったところです。
ベル付きタイマーはうれしいですね。もちろんマイコンを使ったものに比べればぜんぜん正確ではありませんが、少量のDCから10AレベルのACまでを制御できます。何よりアナログチックな操作感とタイムアップしたときのベル音がたまりません。何に使おうかな。


その他の部分はプラ足とネジ、バネなどです。このバネは結構うれしいです。引っ張りで動作するものはあんまり持っていないのです。


ネジだけでも20本くらいありますね。


ということで、オーブントースターの分解でした。
オーブントースターはどうかすると1000円台で売ってたりしますが、中の構成パーツを個々に買うととてもそんな値段ではありません。さすがの量産効果です。
ちなみに、ヒーターの使い道ですが、アクリルを曲げる実験をしてみたいと思います。両端に端子が出ているだけですので、ACだろうがDCだろうが繋げば発熱します。スライダックで電圧を調整しつつ微加熱することでアクリルの軟化点を探って曲げてみたいと思います。問題は表面の材質です。市販のアクリルベンダーはテフロン処理とかされています。そうしないとおそらくガラス表面にアクリルがくっつく可能性が出てきます。保護紙をつけたまま加工するか、クッキングシートを使うことを考えています。おそらくクッキングシートで行けるでしょう。
アクリルの板は端材を山ほど持っていますのでいくらでも実験できます。Arduinoとサーミスタ、トライアックで温度制御をきっちりやった系を作ってみるのも面白いですね。
いろいろ活用できそうです。楽しみです。これで道半ばで分解されたオーブントースターも泛ばれるでしょう。

2 件のコメント:

  1. マーティー2017年1月23日 17:06

    連続でコメントしてm(_ _)mなさい
    偶然にもちょっと前に私も同じ事やったもので。
    私のはかなり使い込んだものですが、同様のタイマーと温調付。
    家はトイレに電気温風機を置いているのですが、特に嫁さんがよく消し忘れるんです。800Wものを半日も付けたままだったりでさすがに経済的でない...ということで、取り外したタイマーを取り付けました。温調は何に使おうかな~、部品箱に眠かせています。アクリルベンダーですかあ、いいですね~、部品も喜びますね。そういえば、家にも昔分解した電子オーブンレンジのヒーターがあったような。作ってみようかな。そのうち。

    返信削除
    返信
    1. マーティさん、愛着があるものを捨てるときなんかには部品を取っておくのが良い方法ですよね。
      壊れたり全体がくたびれたりしていても個々の部品が全部壊れるなんてことはありえませんからね。
      タイマーは活用していらっしゃるんですね。これってきっと探して買ったらすごい高いと思いますし、代替手段もそれなりの値段を出す必要があると思います。こんな形で役に立てるのがモノにとって最も良い方法でしょう。

      削除