2017年8月18日金曜日

Maker Faire Tokyo 2017

 
しばらく投稿が止まっておりました。
別に体調不良とかではありません。嫁さんが横浜基地に遊びに来てたり、仕事で追い込まれて余裕が無かったりといった理由であります。
ブログ更新をしない間にも日々怪しい活動は続けられておりました。何をおいても今回の目玉はMFT2017であります。あ、MFTは怪しい活動ではありませんね。

上記のような理由により、本年度の参加は二日目のみでありました。
元より二日べったりでも回り切れないイベントですから、最初からあきらめムードが漂っておりましたが、とりあえずざっと全部は目に入れようという方針で参戦。
今回もじゅんさんに同行させていただきました。あと、お昼ご飯はウェイさんとAlisunさんとご一緒でした。皆さまありがとうございました。

ではみら太な日々的に面白かったものをいくつか。


ツイッターで話題になっていた全自動メガネ洗浄機。
こういうのが見たいからMFTに行くんだよね、という好例。いろいろ工夫があって、苦労した跡が見えて、結局解決できなかったところも見えて(笑)というのが面白い。
フレームを3Dプリンタで作ってるんだけど、プリントできるサイズに制限があるので、つぎはぎになってるところが涙ぐましい作品でした。


いしかわきょーすけさんのこれ。どんどん進化していっています。チビプロッターのくせに世界地図を描いているというギャップが面白かったのですが、今回も頑張ってました。



みら太な日々的なイチ押しがこれ。HERO Consultingさんの「手書き風の手紙を代筆するRobot」です。XYステージに取り付けた万年筆で紙に字を書いていきます。
一見何のことは無いように思いますが、これやってみようとした方、妄想した方には難しさがわかると思います。


何がすごいのかって、このフォントを準備するのがとてもすごいのです。
ベクトルデータで文字を書かせること自体は結構簡単で、アウトラインフォントのデータをベクトルデータに変換すればよいです。この作業にはいくつかフリーソフトが使えます。が、このやり方ではアウトラインフォントの文字通りアウトラインをベクトルデータにしますので全て袋文字になってしまいます。いわゆる一本線で文字を書くことはできません。
これに対して、アウトラインフォントの太さの中心部分をトレースして袋文字ではなく線として出力するソフトもあります。JWcadの外部変形ツールなどにフリーのものがあります。しかし、これではどうやってもぎこちなくて自然な形にならず、書き順もめちゃくちゃなため、筆を紙に落とした時のインクだまりの位置がおかしいという問題がでます。
それが全て解決されているのです。これが実際に書かれたサンプルですが、美しい文字である上に、書き順が完全なのです。文部科学省標準の書き順を実装したとのこと。


これが実際の描画の様子です。書き順が正しいので実に自然です。
書き順を含めた実装の努力には頭が下がります。いずれこれが入手できるようになるといいですね。


次のおすすめがこちら。 東工大長谷川研究室のHapbeatです。


なんとなく不安を感じる(笑)試作品。


ところがこれ、使ってみてびっくりであります。
Hapbeatを首から掛け、ヘッドホンをして音楽を聴くのですが、これがあなたすごいのです。
簡単にはこの首から下げたカプセルが振動して、ストラップに振動を伝え、これにより首がブルブルするというものなのですが、いやこれが新しい体験です。ほんとに。


モバイルボディソニックという言葉がいちばんぴったりくるように思えます。
低音部分、スパーウーハーで再生するような音域を振動に変えてストラップに伝えているものと思われますが、耳以外からの振動がこれほどに音楽視聴体験を豊かにしてくれるのか、と感動ひとしおであります。


大学らしからぬかっこいいフライヤーも作られています。
Hapbeatには詳細未公開の振動モータが使われているということで、電池の消費が多いとのこと。今後改善は必要かもしれませんが、これは売れるんじゃないかという気がします。惜しいのは、どうやってもすごさをwebでは伝えきれないということ。実際に首から掛ければ一発で価値がわかるんですけどね。
おもしろい体験でした。今後の発展を期待したいと思います。


テスラコイルがガンガン動いていました。昨年みら太な日々が出展したマグネトロンスパッタといい、高電圧や大電流系の出展を認めていただけるのはありがたいことです。
今後も安全に展示を行って行けるように願っております。


カナデオン。
実に実に残念なことは、うるさい会場でほとんど音が聞こえないということです。


ものとして美しいし、発想も面白いのですが、聞こえないと訴求のしようがありません。


以上右側半分。めっちゃ駆け足で回りました。
そういえば暗室行ってない....


残り半分、というかこっちの方が会場としてはでかいです。
企業ブースから。テックショップのお世話になっているスタッフの方とか、職場に導入したTrotecのレーザ加工機の営業の方とか、まさかMFTにブースがあるとは思わなかったシステム計画研究所の方とかにご挨拶しつつ、ぜひ現物を見たかったオリジナルマインドさんのINARIを凝視&体験。
INARIは個人向け手動射出成型機です。




現物はこちら。


大きなハンドルが目立ちます。写真中央奥にあるマヨネーズ入れみたいなのの中に黒い樹脂ペレットが入っています。これはPPって言っていたような気がします。
ペレットを写真中央部の小さなホッパーに投入し、右方向からピストンを押し込むと、左側のシリンダー内部で加熱された樹脂が金型に押し込まれて成形されるというものです。


ホッパーとペレット。


こちらが射出ノズルの先端。左下のねじで金型を固定して樹脂を押し込みます。


わたしも実際に歯車を成形をさせていただきました。下の写真の右側にある歯車です。
直径18mm位。ヒケはありますがちゃんと使えそうなものに仕上がっています。30mm角くらいのアルミ型で作りました。型はKitMillで削って、INARIで成形という一連のフローが出来上がっております。素晴らしい。
もちろん型には冷却はありませんし、スライドのような複雑な機構もありません。二面の合わせ型で、一回成形したらばらしてパーツを取り出し、型を冷却というプロセスを繰り返す必要があります。それでもFDMの3Dプリンタ成形品よりも緻密な形が安定して作れ、強度の異方性もありません。これは実にすばらしいことです。
驚くべきは写真左側のシャコ万風の成形品。これはサンプルとしていただいたものです。


注目すべきはまずその大きさです。でかいです。このサイズが成形できるのであればおもしろいことが出来そうであります。さらにこの型にはランナーもついております。さらにさらに、M4の寸切りネジが見えますが、これはインサート成形されたものです。チビなくせになかなかやります。


ねじのインサート成形ができるということは、インサートナットを埋めた成形も当然できるということであります。可能性が非常に大きいです。


しかしながら、INARIを見たときの第一印象は「これは作れるな」でした。
やっていることは樹脂を溶かして型に押し込んでいるだけと実に単純であります。難しいのはピストンとシリンダーの部分かと思いますが、これも何とかなるんじゃないかなと思います。おそらくピストンとシリンダの間に樹脂が回り込んで固着するというのが問題なるのだろうと思いますが、解決策はいくつも浮かびます。
いずれ作ってみたいですね。

さて、企業ブースの続きです。
今年も元気なタカハ機工さん。わたしの郷里福岡県の企業です。ソレノイドの新しい使い方を模索する「ソレコン」の主催者としても有名ですね。


今年も元気に動いておりました。昨年のややナニな外見から打って変わって硬派な展示になっております。


マーケティング的な視点で面白かったのがこれ。


本を手に取るとその本に関するサイネージが流れるという単純なものなのですが、これって実はまだ社会実装されている例はほとんどないんですよね。
センサーは重量を検知するものなので平積みされている書籍に対応します。もちろん書籍以外の商品にも応用可能です。
これからの店舗にはこんなシステムが導入されていくんだろうなあという未来を感じさせる提案です。


今年も元気なreprapです。3Dプリンタコミュニティの本家にして、Maker Faireをはじめとする、いわゆるMaker Movementのきっかけを作った団体と言って差し支えないでしょう。


今年はキャンディプリンタを展示。


それなりに、いや非常にきれいにプリント出来ています。
現状では速度がすごく遅いとのことでしたが、食品と3Dプリントはみら太な日々も注目しているジャンルであります。今後の発展に期待です。


そのほか気になったもの、気に入ったものを動画で。

鉛筆削り専用旋盤。アホ(ほめ言葉)であります。実際に削れるところがまた素晴らしい。ぜひNC化して、デッサン用にいろいろな太さの先端を削り出せるようにしてほしいところ。


これは欲しいですね。でもGコードというか制御コードどうやって作るんだろう。


以上、MFT2017でみら太な日々的に注目したものでした。

最後に、



今年のステッカーは「ご自由にお取りください」でした。


毎年ちょっとずつデザインが変わっていっているのが面白いです。


今年の前売り特典は缶バッジ!と期待していたら、想像より小さかったです(笑
缶バッジといえばラブライバーのあれくらいのやつをイメージしますよね。随分とかわいらしいです。
いや、おまけでもらえるものですので文句を言ってはいけません。ありがたや。


ということで、やっぱ一日では見切れませんね。来年は二日通して参加したいと思います。いや、来年はまた出展を目指すかな。

出展すると見れないの法則。

4 件のコメント:

  1. > 出展すると見れないの法則
    すごい分かる・・・

    返信削除
    返信
    1. kama_AGEさん
      お会いできてよかったです。
      しゃべるだけしゃべってビーズセッターの写真を撮っておりませんでした。ということで、投稿でも言及できずです。
      申し訳ない...

      削除
  2. Maker Faire Tokyo 2017の記事がでないと
    いよいよ体調不良かと心配しておりました(笑)
    最後のWood Cutterに大変興味を惹かれました。
    ほんとGcodeどうやって作ってるんでしょうね?

    返信削除
    返信
    1. マーティさんどうもです
      体調は悪くないんですが、精神的には追い詰められております(笑
      そろそろかなと思っていたりします。

      削除